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2009年9月29日 (火)

政治家と官僚と幕臣たち。(政治っぽい雑感)

「脱官僚政治」を目指すと云う。
政治主導なんだとさ。


当然だ。

政治家が理念をもとにグランドデザインを描き、官僚はそれを具現化してゆく。
そうでなくってどうするんだ。

石頭で、大所高所から人の世を隅まで見渡す能力のない政治家は要らない。
ボーッとしていて細かいことに気付かず、仕事の鈍い官僚も要らない。
条件を付けて技術や知識を出し惜しみするケチで怠惰なテクノクラート(技術官僚)も要らない。

そんなことを考えていると、自分は「幕臣たち」のことを思い出す。

大久保越中守忠寛(大久保一翁)と勝安房守義邦(勝海舟)の、政治家コンビ
小栗上野介忠順ら、経済官僚たち。
榎本和泉守武揚ら、海軍系テクノクラートたち。

政治家、官僚、テクノクラート。彼らは皆違うのだ。
たとえば勝さん小栗さん榎本さんの3人は大きく海軍に関わっているけれども、関わり方は皆違う。

勝さんは、ソフト面を大事にした。海軍が文化を持った人間の社会であること、その理念をしっかり叩きこまれた若い人材を育てることの重要性を主張し、実際に教育に携わった。また安全な通商ルートの確保、健全な国民経済ならびに国民生活の長期的維持と云った経済面からも軍備の在り方を考えていた。

小栗さんは、ハード面を大事にした。アメリカの造船所を見学したときに日米の製鉄技術の差に愕然とした彼は、一本の螺子を大事に持ち帰った。帰国するや否や早速改革に乗り出し、自前で軍艦を造ることを目標に横須賀製鉄所を造った。決断が速く、目に見える成果をどんどん挙げていく。天才的な官僚だった。

榎本さんは、海軍が国の技術力の結晶であることをよく理解していた人だね。そして、技術や知識が、海軍だけでなく社会の発展に不可欠であることを知っていた。貪欲に学び、そこで得た博い知識を惜しげもなく提供していく。学問が自分のためでなく、結局は社会のためになるのだと考えている人じゃなければ、出来ないことだ。


3人とも海軍が主権の維持のために不可欠だという見方は一致していたろう。
ただ、「主権の維持」といってもいろいろある。
勝さんは日本と東アジアの主体性確保、小栗さんは現政権下での秩序の維持、榎本さんは蝦夷共和国の独立。
彼らは皆、物のとらえ方や仕事のしかたが違うのだ。誰が偉いとか、凄いとか、そういう単純な比較はできない。政治家と官僚、どちらが重要か?などといった議論がナンセンスなのと一緒だ。


民主主義の社会では、大きな方針を決めるのは政治家、それに沿って行政を担うのが官僚という形でいいと思う。でも、双方に、それに相応しい優秀な人材が揃っていないと不都合が起きてしまう。国会が本来、豊富な社会経験に培われた専門的知識、しっかりとした政治理念を持つ国家の叡智の集合体でなければならない理由もその辺にあると思うんだ。


まぁ、これまで政権を担われてきた皆さんは、何故「官僚主導型」の政治を許してしまったのか、とくと考えてみたらいいや。
(相変わらず纏まらない作文だな。まぁ、纏める気もないけれど。笑)

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そういえば小栗さんのファン(?)の中には、麟さん釜さんを目の敵にしてるような人がいたりする。釜さんのことは「結局は表裏者」と蔑み、麟さんのことも「あんなヤツたいしたことない」と上から目線で斬り捨てる。自分は自称・勝麟の弟子だけど、「三河武士」の小栗さんも好きなんで、余計に残念な気持ちになるんだわ(苦笑)。

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