« 南蛮菓子・金平糖、しかもルーブル。 | トップページ | 香水:GIVENCHY"INSENSE ULTRAMARINE SPORT" »

2009年10月29日 (木)

勝先生と幻の老人倶楽部計画。

面白半分に、或いはヤケクソになって勝先生の逸話を晒すシリーズ。

元ネタは揖東正彦先生の「海舟言行録」か何かだ。これと似た話が明治の御代に東山で隠居生活をしていた習田篤さんっていう爺さんの話の中に出てくる。(参照「海舟座談」付録) 爺さんのお話の中では「老人学校」っていう表現になっていたよ。

---------------------------------------------------
「老後の楽しみに、老人倶楽部てえのを作ろうと思っていてね。
六十歳以上の者は誰でもお出入り自由、寝ようが起きようが気随気儘の勝手次第、書きてえときに物を書いたり、読みてえときに書を読んだりできるとこなのさ。

滅法眺めの良い場所に幾間もある大きな日本家屋をおっ建てて、資金は、そうさな、三万円くらいか。月々だいたい百円くらいで維持できるようにしてな。

図面なんかも拵えてはみたんだが、向山黄村なんかは大賛成よ。しかし、あれもとうとう死んじまった。
俺ァ是非とも老人倶楽部を建てる胸算だが、今の様子じゃあ、こいつができるより先においらがお目出度くなっちまうかも知れねえや。

そうよ、先のことなど分かるもんか。今から百年も経ってみろぇ。今日の偉ぇ人たちの名前だって子や孫の代まで残っているか、いねえか、誰にも分かりゃあしねえのさ。ハッハッ。」

---------------------------------------------------
もうね・・・何処までが本気で何処までが法螺話なのか判りません。
そもそも勝先生に老後なんてものがあるのかどうかも判りません。
しかも最後はデカい話で若い者を煙に巻いてしまうという先生お得意の話術が炸裂。

追記:
出典は揖東正彦「海舟言行録」で間違いなかった。んで、そのまた元ネタは明治31年5月の朝日新聞。「己は老後の楽みに六十以上の者は何人たりとも出入り起臥して著書や読書抔(など)する事の出来るやうに老人倶楽部を創立せんとて、極眺望の佳所に幾間もある日本家屋を作り、先づ三萬圓を以て基本財産とし、月々百圓内外の費用で・・・」云々という妙な古文調の談話録が載っている。作者の手元にあったのは、それのメモらしい。
因みに先生が亡くなったのはこの談話の翌年、明治32年の1月。本当に「お目出度く」なってしまったわけだ(泣)

|

« 南蛮菓子・金平糖、しかもルーブル。 | トップページ | 香水:GIVENCHY"INSENSE ULTRAMARINE SPORT" »

勝先生と愉快な仲間(幕末明治ネタ)」カテゴリの記事

コメント

どうもー、
こんちはーnote

明日はJINですぞ☆
観るでよ~eye

投稿: 彩々 | 2009年10月31日 (土) 23時48分

彩々さん、ご訪問ありがとうございます。
ほぼ「うまいもの」と「勝先生」しかいない、物騒なブログにようこそ。

JIN、勿論観ますとも^^
ここ何年も「先が気になる」じゃなくて「続きが楽しみ」というドラマに出会わなかったんで、この状況に若干戸惑いはあるんですが(笑)

ちちんぷいぷい。(´・ω・)

投稿: りんぞぅ | 2009年11月 1日 (日) 01時38分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1147858/31991741

この記事へのトラックバック一覧です: 勝先生と幻の老人倶楽部計画。:

« 南蛮菓子・金平糖、しかもルーブル。 | トップページ | 香水:GIVENCHY"INSENSE ULTRAMARINE SPORT" »