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2010年4月 8日 (木)

晩夏の夢。

晩夏である。
黄金色の西陽が照りつける。コンクリートのブロックで四角く区切られた空地が点在する。大人の背丈ほどの高さに成長した薄が生い茂り、処々に黄金蜘蛛が巣を張っている。
 
 
暫く歩くと駅がある。
プラットホームは一つだけ。上りと下りの列車が同じホームの反対側から発着する小さな駅だ。
上りの列車に乗る。10両編成の列車の乗客はまばらだ。茜色の夕焼けを背に、列車は東へと走る。風景は開発途中の荒野から寂れた街になり、次第に高い建物の林立する都市へと変わる。紫色の残照のなかの薄墨色のビル街が懐かしさを誘う。
 
 
列車は大きな駅に吸い込まれる。灰色のタイルの貼られた壁。両端が黒く変色し始めた蛍光灯。21番ホーム。
階段を昇って直進し、更にエスカレータを昇って暫く歩き、再び狭い階段を昇って外に出ると、牛丼屋のオレンジ色の看板。
 
 
この風景、飯田橋じゃないか。飯田橋なんかに用はないぞ ―――。
そう呟いて踵を返した瞬間、自分は自宅の玄関にいる。
両親がリビングのソファで寛いでいるが、これは子供の頃に住んでいた家だ。
自分の部屋に戻り、ベッドに潜り込む。胎児のように丸まって暫し微睡んでいたが、足元に何か柔らかく重いものを感じて目が覚める。誰かが座っているようだ。
 
見えないが、わかる。
妹だ。嫁いでいった妹が何故…?
 
 
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夢はそこで終わった。
人間は人生の転機を迎えるとき、或いは大きな心境の変化を経験したとき、夢を見やすくなるものらしい。来るべき変化への心の準備なのだという。
 
 
それは自分のような夢など殆ど見ない人間にも当てはまることなのかな。

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