« 香水: Calvin Klein "CK be" | トップページ | プロフィール画像を変えてみた。 »

2010年4月18日 (日)

坂本龍馬と勝海舟、その出会いの真相とは。

日付変わって本日4月18日。
大河ドラマ「龍馬伝」は、遂に龍馬が勝先生に出会うとこまで話が進んできましたよ。楽しみですねえ。絶対見るぞー(以上、棒読み。つーか、たぶん見ない。笑)
 
そこで問題になるのは、ふたりの運命の出会いの真相は如何なるものであったのか、という点だわな。
 
両者の出会いは文久2年の後半~翌3年の初め(おそらくは2年10月)だと言われています。龍馬が「誰か」と一緒に福井の殿様・松平春嶽公の添書(紹介状)持参で赤坂の勝さんちに乗り込んできた、というところまでは概ね間違いないでしょう。
明治19年の土方久元さん宛の春嶽公の書簡には、こうあるらしい。
 
「坂本、岡本両士、余に言う。
勝、横井に面会仕りたく、候の紹介を請求す。
余、諾して勝、横井への添書を両士に与えたり。」
 
「両士、勝に面会し、議論を起こして勝を惨殺するの目的なりと聞く。」

 
つまり、龍馬と岡本健三郎さんとが春嶽公に「横井平四郎(小楠)先生と勝麟太郎(海舟)先生に会いたいから殿様の紹介状が欲しい」と言ってきたので、殿様は「こいつら物騒なことに勝くんに議論を吹っ掛けて場合によってはムザムザと殺す気だな」と思いつつ、紹介状を書いてやった・・・ということか。
そんな危険人物のために紹介状なんて書いてやるはずがない、と言う人もいるけれど、当の勝さんも「こいつはお前さんを斬りたいらしいが、会ってやれ」という西郷さん宛の添書を人見寧さん(だったかな)に渡したりもしてるんで、まぁ当時はそういうこともあったと考えた方がいいと思います。
 
当時、既に勝さんちには毎日ひっきりなしに怪しげな客人が訪れていたらしい。
勝さんは変人だ。陰で「変勝(ヘンカツ)」なんて渾名まで付けられてるくらい。
どんな怪しい客が来ても会ってやるが、そのかわり彼の応対の仕方は普通じゃなかった。
 
勝先生の初対面の訪問者への応対は「なんらかの手段によって向うの気を一転せしめ、その刹那に相手を赤裸々にして、その真相を見てしまう」(巌本善治さん)というものだったらしい。要するにいきなり虚をついてその反応から素顔を見てしまう、という方法である。剣と禅の修行を積んだ元「剣豪」らしいやり方だ。
「晩年、慈悲相の発揮された時でも、この悪辣手段の機鋒はしばしば人を驚かせたようである」と巖本さんは書いていらっしゃるが、実際先生(当時既に爺さん)に一喝されて、その剣幕にスタコラ逃げ出したはいいが、ガクガクブルブル震えが止まらず・・・という人もいたということだ。
 
初対面の、しかも怪しいことこの上ない客人だったであろう龍馬たちに対しても、先生は彼らの「気を一転せしめ」る「悪辣手段」を講じたに違いない。
  
・・・勝先生は、浪人風の訪問者たちの風体を見て「なんだい、また刺客かよ」と思った。
そこでイキナリこう切り出した。 
「おいらが勝だよ。おめえたちは刺客かい。どうせ攘夷の先駆けとばかりに斬りに来たんだろ? まあ、お上がりよ。」
 
若い浪人は何かを言いかけてポカーンとしてしまった。先生はニヤニヤしながら浪人を見上げる。
「おいらの議論に非があると思ったら、そんときに斬ってみるてぇのも悪かねえやな。」
若い浪人者はすっかり気合い負けしてしまった。完全に先生のペースである。
 
・・・そこから先は、だいたい伝えられている通りじゃないかと。
 
 
先生は後々まで「こいつ俺を斬りにきた癖によぅ」と冗談半分からかい半分に言っていたんじゃないかね。んで、弟子のほうも「センセエみたいながは斬られて当然じゃち思うちょったこともあったがぜよ」なんて言っていたんじゃないかねえ・・・。(実際攘夷派と行動を共にしていた時代もあったわけだから。)
 
勝先生は法螺吹きだが嘘つきではないので、「坂本龍馬が勝海舟を斬りに行くはずがない、あれは勝の嘘だ」などと目くじらを立てるのもどうかと思う(笑) 龍馬だって乙女姉ちゃんへの手紙に「(勝先生んとこの)客分のようなものになり申候」なんて書いてるけど、こいつは随分と大袈裟な話だよ。ほんとうは「子分」か「弟分」くらいの話なんだろうにさ^^; 似た者同士だと思うよ、この師弟コンビは。
 
いずれにしたって、この出会いがその後の日本を動かした―――― そう考えただけで楽しいじゃないですか。
「まぁ、細けえこたぁいいじゃねえか。面白けりゃぁよ。」
「ほうじゃ、ほうじゃ。かまん、かまん。」 
あの二人なら泉下でそんなふうに笑ってそうだしね^^;

|

« 香水: Calvin Klein "CK be" | トップページ | プロフィール画像を変えてみた。 »

勝先生と愉快な仲間(幕末明治ネタ)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1147858/34274433

この記事へのトラックバック一覧です: 坂本龍馬と勝海舟、その出会いの真相とは。:

« 香水: Calvin Klein "CK be" | トップページ | プロフィール画像を変えてみた。 »