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2010年5月31日 (月)

「幕末魂!」(新書館)

ちょっとプレゼントでも買おうと思ってロ○トに寄ってみた。家紋グッズ(?)コーナーをちらっと見たら、こないだまで存在していた「丸に剣花菱」の家紋巾着が売れていた…。一体どんな人が買ったんだろ。
 
で、本題。 
 
この漫画、「幕末人物エッセイコミック」とうたっているが、それ以上でもそれ以下でもない。ひとつ疑問があるとするなら、ターゲットはどんな層なのだ?ということくらいか。個人的には「すんごく興味があるが知識はイマイチ」とか「○○のファンだが他の奴らのことはよく解らん」みたいな人向けな気がする。入門編ってのはちと違うだろうな。しかしコア層的には物足りないであろう。そもそも何故表紙がピンクなのか合点がゆかない。…まぁ、久世先生のイラストが気に入ったから別にいいか。
 
この本、担当の先生が一人の人物について僅か8頁の間にその魅力を語らないとならないという、若干ムリのある構成なんだが、お陰様で15人の先生方による15人の人物の「萌えポイント(違)」にザックリと触れることができる。流石に15人もいれば、普通の幕末本ではあまりお目にかかれない人物が登場したりもするわけで、例えば歌川国芳(蜜子先生)といった文化人やプレ幕末キャラクターとも云うべき高山彦九郎(睦月ムンク先生)といった人物も登場。新撰組のような人気者集団も扱われているが、組の中では個人的に3番目くらいに好きな永倉新八の話(進藤ウニ先生)が載ってたのが嬉しかった。自分、基本的に「長生きさん」は好きらしい。
 
あ、長生きさんと云えば「オイラの師匠」勝海舟(ホント誰だよ…家紋巾着買ったの。笑)を忘れちゃならないのだが、担当の杜康潤先生の勝先生萌えポイント(違)には納得だったな。裏社会の親分みたいで胡散臭いし政治家のバケモノみたいで気味の悪い勝先生だが、ああいう曲者を「面白カッコイイ」と思ってる人は世の中には意外にいるのかも知れないとも思った。
…なお西郷どん(九州男児先生)のうっすらBL的な話のなかでうっすら紹介されている「凄い男でごわす、惚れてしまった(意訳)」って手紙ね…。たぶん惚れられたのは勝さんだ。西郷どんが大久保どんに宛てた「この勝先生とひどく惚れ申し候」って手紙のことじゃないかと思われるが、何故かずっと後になって当の勝さんの目に触れることになる。勝先生は「ちきしょー西郷め、おいらのことなんざ、てっきりとんだ食わせ者みてえに思ってやがったとばかり…。」と目に涙を溜めていたらしい。人に褒められたり好かれたりすることを言動の目的にしなかった先生も、コレにはウルウル来たか。もっとも明治30年に西郷どんの手紙の話を振ると「ソンナ手紙があるといふ事だ」(「海舟語録」)と空ッとぼけていたみたいだけどね…。
 
 
しかし…美麗イラスト系の絵柄は、やっぱ苦手だよ。多少は実物よりカッコよく描いたっていいんだけどさ(ヒーローなんだし)、キラキラしてる上に実物と似てない(記録に残る目撃者の証言と合わない)となると、幕末感(?)に乏しい気がしてなあ。何となく萎えるんだ…(汗)

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