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2010年6月 2日 (水)

みずなともみ「ちょー!えど幕末伝」(芳文社)

謎の(?)お庭番少女・琴乃を巡る幕末(?)の騒動を描いた4コマ。
 
舞台は泰平の世が何故か400年も続く「えど」。江戸ではない。何となく幕末っぽいがケータイもビデオチャットもイージス艦もある。そして、何処となく幕末っぽいキャラクターが沢山登場するのだが…何故かみんな「女子」(笑)。名前も約1名を除いて女子化している。
荒唐無稽で理不尽極まりない不埒な書だ、と憤慨する手合いがあっても仕方なかろうとは思うが、ストーリーも一応史実が下敷きになっているようだし、少女たちはちゃんと実在の志士たちの人物像を踏まえた上でキャラクター設定されているのだから(しかも妙に細かいところを突いてくる。笑)、大目に見てやろうや。男女逆転モノにありがちなエロとかもないし。
 
ここに登場するのは、例えばこんな子たちだ。
 
上さまのケーサツNo.2(某「組」副長)は長い髪をキリッと結い上げた所謂「男装の麗人」。強くて凛々しく侍言葉も板に付いている。隊士たちからは怖い人(勿論男子)だと思われているが、何故か肝心なアノ人に女子だと見抜かれてしまう。
南国の家出少女は新しいモノや流行りモノが好き。行動力は抜群だ。明るく人懐っこい性格だが涙腺はユルめ。くせっ毛のボブヘアーが可愛い、親しみやすいキャラだ。故郷に怖いお姉ちゃんがいるらしい。
主人公・琴乃(彼女の正体…ヒント:3円。道理で強くて頑固な筈だ)の幼馴染みの彼女は「田舎育ちの良い子」。体格は立派だが心優しく礼儀正しい。もそッとした素朴なキャラにお下げ髪が似合う。随所で発揮される怪力がチャームポイントか。写真撮影は大嫌い、でも犬は大好きだ。(愛犬ツ○の性別も逆転か。この漫画の中では恐らく男の子。)
一方、犬嫌いの小粋な姉さんも登場する。レイヤーをたっぷり入れたセミロングの黒髪が大人っぽい。ざっくばらんな性格の庶民派で男言葉を喋る。冷静沈着、それでいて好奇心旺盛な情報通。誰とでも対等に接する。船旅は少々苦手らしい。…等々。
 
ふふん、どうだい。
これだけでも元キャラが誰か判っちまうだろうが。(って何で私が威張るんだ。)この無茶な設定で元キャラの「らしさ」を潰さないようにするのは結構難しい作業だったと思うなあ。みずな先生、グッジョブ(^-^)d
 
 
さて、上さまが「えど城」を出ても楽しい幕末は終わらない。斉彬殿(男)も井伊大老(男)もトシコもリョーコもぺるりもタカコも木戸っち(男)も…誰も死ぬ気配がない。琴乃(仮名)は未亡人にはならず、楽天家の上さまは代替わりしない。ふたり一緒に、男前な勝殿(この姉さんだけが名前が女子化せず有名なペンネームのまま)に絡んだりしながら気ままに楽しく暮らすのかねえ。異人少女ぺるりちゃんはリョーコと共に上さまを追っかけ続けるのかな。
 
 
まぁ、どう考えても無茶苦茶な話なんだが、キャラが可愛けりゃあエエじゃないか。面白けりゃあエエじゃないか。もう何だってエエじゃないかエエじゃないかエエじゃないか…(永遠ループ。)

―――――――――
追記:
みずな先生にはのぅ、せっかくじゃき、ウチと勝殿の接点も描いてほしかったがよ。(←リョーコの口真似)べっつに不満があるってワケじゃねぇんだぞ。ただ妹キャラのリョーコが姉キャラのあたしになついちまうってのも悪かないと思ってさー(←勝殿の口真似)…あ、おいは御二人と絡めて楽しかったもすよ。(←タカコの口真似)

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