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2011年1月10日 (月)

暴走貨物列車に思うこと。(映画「アンストッパブル」)

こちら様と映画を観に行きました。
2011年最初の観賞となる記念すべき(?)作品は、「アンストッパブル」。(→公式サイト
彩々ちゃんには指定席の予約から何から何までぜんぶやってもらっちゃって、申し訳ないくらいでした。改めて「ありがとうございます!」(←「JIN」の大沢たかおさん風に読んでね。)
 
この映画、「ただ貨物列車が暴走する話だよ」と表現しちまえばそれまでなんですが、アメリカの貨物列車というのは、我々が日本で目にするような電車とはまるで違います。
 
自分が昔TVで見たアメリカの貨物列車は、全長1kmもある大編成の列車。それが日本の電車の10倍もの馬力のあるディーゼルエンジンで牽引されてアメリカ大陸を横断してゆく。
腕利きのベテラン運転士とともに大平原を旅する重量級の列車の力強さには正直驚いた。
 
この作品は、そんな化け物みたいな鉄の塊が大量の爆発物を積んで住宅密集地域に向かってくるという悪夢のような話なんですな。
 
久々に「手に汗握る」という体験をしました。身体が緊張していたせいか、もともと寝違えて回らなかった首が痛くなったりもしました。
俳優陣の演技力や、文明の生んだ制御不能のモンスターの怖さをこれでもかと伝えてくる演出やカメラワークについては「凄かった」の一言なんだけど、映画を観終わってしみじみ考えたのは「これって過去に起こった事故が下敷きになってるんだよな。」ということでした。
 
よく自動車事故の加害者の供述で「よそ見をしていた」「考え事をしていた」なんてのがあるでしょ。で、それをニュースで聞いた部外者が「ふざけんな」「人が死んでいるのにそれで済むと思ってるのか」なんてTVの前で憤慨したりする。
加害者の殆どは別に不真面目な供述をしてるわけではないだろう。事の重大さを認識していないというわけでもないだろう。でも、重大な結果には重大な原因があると思いたいのが人情ってヤツなんだろうと思います。
 
この映画でも映画の元ネタになった実際の事故でも、原因はちょっとしたブレーキ操作のミス。すぐに取り返しのつくどうってことのないミスだと思われた不注意や不作為が、とんでもないトラブルに繋がっちまった。
小さなミスなんてものは日常的に起こりうるものなんだ。それが大きなトラブルに発展するかどうかは、発展してみないとわからない。そう考えると、実は危険というものはいつも我々の隣に静かに座っているのに、我々はそれに気付かぬふりをしているようにも思えてくる。現代社会の快適さや安全なんて、ひとりひとりの誠実さや良心によって漸く成立しているにすぎないんだ。
 
それを認識することが、実は社会を構成する人間の責任なのかもしれない。
 
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彩々ちゃん、久々にいろいろ話せて楽しかったっす。
また遊びにゆこうね。

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