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2011年5月 4日 (水)

「JIN-仁-【完結編】」第三話

今ウチに一歳児(女子)が遊びにきています。
本日は天気が良いので、子供とその両親は外出。留守のうちにブログの更新でもしちまえ、・・・ってことで、第三話の感想文を書いておこう。
 
牢名主の耳に虫とか痛そうな拷問とかを見ながら、「だから江戸時代はおっかねえんだよ!」という意味不明のセリフを連発してる自分がいた。物語のほうは慌ただしい・・・というか、時間の流れの判りづらい展開。そんな忙しい回であるにも関わらず、自分は掃除やら洗い物やらをしながら見ていたため、途中で大切なシーンを見逃してる可能性大ですわ・・・。
 
 

大牢にぶち込まれた仁先生ですが、自分を消そうとした牢名主の危機を二度に渡って救い、牢内の囚人たちの信頼と尊敬を集めることに成功。先生の偉いところは尊敬されようと思って尊敬されるわけじゃなくって、プロフェッショナルとしての真摯さと人間的な誠実さによるものなんだよね。まあ、尊敬されたい人なんてのは尊敬されません。尊敬されたい人と尊敬される人じゃ、天と地ほどの隔たりがあるように思う。
 
そんな先生のために、娑婆の連中も動いた。
恭太郎さん、龍馬、勝先生、辰五郎親分・・・。その結果一橋公の嘆願書まで登場したが、結局先生を救ったのは、砒素入りの茶が入っていたと思しき茶碗の捜索を願い出た医学館の多紀先生と、それを許した和宮様という形に。発見された茶碗から砒素が検出、その茶がかかったために菓子のうちの一つだけから砒素が出てきたことが証明されたという流れだった。
 
仁先生を乗せたモッコ(?)が通過していくのを眉をひそめて見守るだけの庶民。龍馬は「いつからこの国の人間は恩知らずになったがじゃ」と嘆くが、火の粉を被りたくないが故に危うきに近寄らないのが普通の人間の反応なんだろう。
今の日本、政治家たちですら似たようなことをやってる気がする。大臣たちが叩かれているとき、自分も同じ穴の狢だと思われたくないからって一緒になって叩いてるのが与党の連中だったりするから信じられん。突き詰めれば、いじめられっ子に協力すると自分もいじめられるので一緒に暴行しました、みたいな発想としか思えん。
「おれは江戸っ児だよ。世間の人とはちょうど反対さ。人の悪き時節にはしげしげ行くけれど、その人がもう良くなればちっとも行きやしないよ。」と胸を張ったのはリアル勝先生だが、彼はそう言えるだけのことはやってきた。今の偉い人たちはどうなんだろうねえ・・・。
 
娑婆に戻ってきた仁先生は、「今」を生きていく決意を新たにする。それは今自分が暮らしている江戸で生きていく覚悟をしたということになるのかね。自分のために必死になってくれた人たちに幸せになってもらいたいから、そしてその結果自分がもう見られないかもしれないずっと先の未来がよりよいものになっている可能性があるなら、今を大切に生きよう。・・・で、その象徴的出来事が、咲さんへのプロポーズなんだねえ。断られちゃったけど(汗)。
 
先生からのプロポーズをお断りした咲さんは、恭太郎兄さんの肩で泣いてた。「自分だけが幸せになることはできない」と。それ見てたらさ、もしかして恭太郎さんには幸せな未来なんか待っていなくて、咲さんのセリフはそれを暗示させるものなんじゃないかと勘繰りたくなったよ。・・・そう、舞台が幕末で、恭太郎さんが幕臣だっていうのがね。
 
龍馬はこれから薩摩の厄介になるらしい。医学館の多紀先生に専売特許の秘薬であるはずのペニシリンの作り方を教えちゃうことが日本の医学のためだと悟って行動に出た仁先生のように、龍馬も薩摩だの長州だの言って敵対してる連中を、日本の未来のために協力させようと決意する。
でもねえ・・・あの師弟コンビが活動休止(?)になるのが個人的には残念でならないよ。
自分が身動きが取れなくなる前に(場合によっては切腹かもしれないからってのもある)西郷どんに連絡を取ってくれた勝先生に、弟子の龍馬は「かつぅせんーせぇには頭が上がらんぜよ」と言うが、先生はシレっとしている。薩摩と長州の内訌を治めてやる、と意気込む弟子。それは当然のことだと流しつつ「おいらのことも考えてくれよ、これでも旗本なんだからよう」と苦笑する師匠。そうだよねえ。日本を一つにする=負け組を反体制勢力として排除せず新しい社会にとりこんでゆく、ということも必要なんだ。勝先生自身は龍馬たちが何も考えてくれなくったって自力で生きていけるだろうが、徳川家臣団(←勝先生も恭太郎さんも)をはじめとする武士たちの失業や、その影響をまともに受ける庶民たちの存在を忘れてくれては困るということなんでしょうな。
 
ということで、ドラマもだんだん幕末っぽくなってきたよ。
仁先生の目を通して、江戸庶民から見た時代の転換期の雰囲気が味わえるドラマになることを期待。
仁先生と龍馬との再会を祈りつつ、来週を待とう。

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