« 香水: HUGO BOSS "BOSS" | トップページ | 長谷部誠「心を整える。---勝利をたぐり寄せるための56の習慣」(幻冬舎) »

2011年6月 2日 (木)

「JIN-仁-【完結編】」第七話:なんでそんなこと訊くんだい?

気温が上がりきらないうちに梅雨入りすると、こんなに寒いものなんだねえ・・・。
ということで、第七話の感想文でやす。
 
このドラマ、別に幕末の歴史なんざ分からなくったって或る程度は楽しめる作りにはなってると思うんだが、やはりちっとはネタを知ってるほうが楽しめるよなあ、と思いながら見てる。逆に今の某公共放送で20時からやってるホームドラマは歴史を知らないほうが見ていてマシな代物と聞いているよ。これって「JIN]はB級SFでありながら、ちゃんと歴史物のドラマになってるっていう意味じゃないかと思ったよ。
 
以下、雑感。
 
■龍馬の裏書(笑)
平仮名だらけの和歌なんか書いてきたせいで、謎解きになっちまったじゃないか(笑)。龍馬の手紙が仮名だらけなのを知っている人にとってはニヤリとさせられるシーンでもあるね。
 
■歴史の修正力なるもの、に新解釈?
このドラマのテーマのひとつであろう「歴史の修正力」。「この時代の人間が未来を変えたいという強い意志をもって行動した結果、本当に未来が変わったとしても、それは歴史を変えたことにはならないのではないか」と。このドラマは女性が賢いね。そして、強い。どなたか親切な方、女性を賛美しようとした結果、登場する老若男女すべてを引きずり降ろしているとしか思えない20時からやってる別の局の別のドラマの脚本家先生に、こういう描き方もあるんだよ、と教えてあげてくれ。
 
■永遠の命。
自分が死んでも、自分の血を受け継ぐ者がいる。その者が死んでも、またその血を受け継ぐ者がいる。そうやって命を繋いでいく。だから自分は死なない。・・・ちゃんと覚えてないけど野風さんはそんな意味のことを言っていた。そうだよなあ・・・未来に繋がっていく命は、過去からもずっと受け継いできたものだ。自分の命だって、これは生命誕生からずっと繋がってきたものなんだわな。野風さんが仁先生への気持ちを自分が見ることのできない未来に託したシーンではあるけど、生命の尊さを考えさせるシーンでもあると思った。
 
■二年という時間。
仁先生に「二年後の生存率は五割」と告げられた野風さん。普通に考えたら衝撃的かつ過酷な宣告なんだけれど、野風さんは「二年も!」と泣いた。予想していた展開だったのに、なぜかぐっと来た。あの瞬間が今回のクライマックスだな。野風さんの中の人の涙が美しかった。ガンが転移してしまって、結局は仁先生(と佐分利先生)のガン治療は延命でしかなかったということになっちまったけど、これが第五話の延命治療の肯定を踏まえて見ると、また味わい深い。
二年あれば、生まれてくる子を抱き、笑顔を見、声を聞き、手をつないで歩くこともできる。野風さんの夢を叶えることのできる二年という歳月を、自分は無駄にしてきたことはないかな、とちょっと考えさせられた場面でもある。
 
■酔っぱらい咲さん。
目が据わってて面白かったぞ。しかも可愛かった。
 
■なんでそんなこと訊くんだい?
咲さんも洪庵先生も先生が未来からきたことを知っているし、死んだ象山先生は謂わば「同類」だ。龍馬も気づいているし、野風さんも気づいているみたい。で、今回は「西洋の暦では、何年ですか?」と訊いた仁先生に、「なんでそんなこと訊くんだい?」と勝先生が訊き返すシーンがあった。勝先生の中の人・・・凄い目をしてたな。今回の隠れた名演技だったよ。軽くてサラリとしてるのに只者ではない雰囲気を醸す小日向さん、いい役者さんですな。この勝先生が仁先生の正体に気づいているのかどうかは、はっきり分からない。でもリアル勝さんが、もし変な医者から「自分は未来の人間だ」と告白されたとしても「うん、そういうこともあるんじゃねえか? まあ、おいらはそんなこたぁどうだっていいんだけどよ。」と軽く流しそうだと思ってるのは自分だけ?(端から信じてなくて馬鹿にしてるとかじゃなくって、文字通り「気にしないよ」って意味で。)

■千里眼・勝先生、本領発揮。 
そして、今回も勝先生はひとり余裕だ。幕府の動きは「知らねえよ」なくせに、「大政奉還」という大逆転を狙う愛弟子の意図は筒抜け、行動は想定の範囲内。
 
■恭太郎さん、スパイ化。
恭太郎さんに龍馬監視役を命じたのって前にも出てきた板倉伊賀守さま? 確認できなかったよ。つーか恭太郎兄さん・・・こういうことはK先生に相談しなよ。バレたら怒られるよ、K先生に。
 
■ルロンさん、山田先生。
なんか、なごむんだよね。「ノカゼサンハ、トテモ、アタマノイイヒトデス」みたいなことを言ったときのルロンさん。仁先生と咲さんのやりとりを楽しそうに眺めてる山田先生。どんな生きづらい時代にも穏やかな日常があるということに気づかせてくれる二人だった^^
 

 
・・・龍馬が「うそつき宣言」をしたところで、また来週。(うそつきの弟子に法螺吹きの師匠か・・・いいね。笑)
「戻るぜよ、あん世界に」って思いながら日常に戻る週末も、あと4回くらいか。先が見たいけど、終わっちゃうのが残念だ。

|

« 香水: HUGO BOSS "BOSS" | トップページ | 長谷部誠「心を整える。---勝利をたぐり寄せるための56の習慣」(幻冬舎) »

テレビねた」カテゴリの記事

勝先生と愉快な仲間(幕末明治ネタ)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1147858/40227606

この記事へのトラックバック一覧です: 「JIN-仁-【完結編】」第七話:なんでそんなこと訊くんだい?:

« 香水: HUGO BOSS "BOSS" | トップページ | 長谷部誠「心を整える。---勝利をたぐり寄せるための56の習慣」(幻冬舎) »